2020年8月27日、ユーグレナから、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す「GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)」宣言に、新たに2市15社が賛同したと発表がありました。
これで賛同企業・団体等の数は、合計27(3市23社1団体)となります。
地球温暖化や環境保護の観点からもより一層注目されるバイオエネルギー。今回はバイオエネルギーの基本的なことを見ていきましょう。
バイオマスとバイオエネルギー

バイオエネルギーが何なのかについて知る前に、まず”バイオマス”というものについて説明します。
バイオマスとは、”バイオマス・ニッポン総合戦略”によると、生物資源( bio)の量(mass)を表す概念で『再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの』である」と解説されています。そこから得られるエネルギーのことをバイオマスエネルギー、バイオエネルギーといいます。
まとめると、バイオマスは「(原油・天然ガスなどを除く)動植物由来の有機物でエネルギー源となるもの」。バイオエネルギー またはバイオマスエネルギーは、「バイオマスから化学反応を経て得られるエネルギー」です。バイオマスエネルギーとバイオエネルギーは同義で使われます。
例えば、トウモロコシ(バイオマス)からできるエタノール(バイオエネルギー)ですね。
バイオエネルギーのメリット
バイオエネルギーは大きく、環境保護と再生可能という2つの点から注目されています。
私たちが今日まで利用してきた石油エネルギーに比べると、カーボンニュートラルの観点からCO2の排出量量も少なく、状況に応じて生産も可能なため、常に補充され枯渇することのない再生可能なエネルギーとして利用することができます。
TIPS:カーボンニュートラル
ライフサイクル全体で見たときに、二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量とがプラスマイナスゼロの状態になること。
例えば、木材は燃やすことで二酸化炭素を発生するが、植物としての成長過程で、光合成により二酸化炭素を吸収する。
実用化されているバイオエネルギーの技術

バイオエネルギーの中にはすでに実用化されているものも多くあります。
有名なところでいうと、トウモロコシやサトウキビなどからエタノール、再生油脂や牛脂などからのバイオディーゼルです。
バイオエネルギーのこれからの課題
次の世代のバイオエネルギーとしてススキやユーカリなどの植物のほかに、農業廃棄物や都市廃材、埋め立てゴミなども研究されています。
これらをエネルギーとして活用すにはコストや生産面、エネルギー変換の効率など様々な課題が残されています。
ですが、多くの企業や科学者たちが日夜研究に励んで、新しい技術がどんどん出てきいます。この記事を読まれた人の中から、そういった新しい技術がでてきたら嬉しく思います。
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