再生可能エネルギーとは
再生可能エネルギーとは、石油や天然ガスなどの化石エネルギーと違って、太陽光や風力、地熱などの自然界に存在するエネルギーのことです。
化石エネルギーと違って、資源がなくならない、二酸化炭素の排出が少ないなどの特徴があります。
植物などを利用したバイオマスエネルギーも、短期間での再生が可能でカーボンニュートラルの特徴があるので、再生可能エネルギーに含まれます。
再生可能エネルギーが注目されているわけ
二酸化炭素の排出量など、環境保護の観点からも注目されている再生可能エネルギーですが、現代社会においてほかにもとても重要な要素を持っています。
そもそも、現代社会はもはや電気なしでは生活ができない状態です。ですが、このままいけば石油や天然ガスは残り50年、ウランや石炭は約100年で枯渇するといわれています。
そのうえ私たちの国日本では、2017年時点でのエネルギー自給率が9.6%ととても低く、国際情勢の影響などでエネルギー不足になる可能性もあります。
どこでも確保できる再生エネルギーの発展はなくてはならない課題なのです。
再生可能エネルギーの種類
それでは実際にどんなものが再生可能エネルギーとして利用されているのか見ていきましょう。
- 太陽光発電
- 風力発電
- バイオマス
- 水力発電
- 地熱発電
- その他
太陽光発電

太陽光発電はもっとも有名な再生可能エネルギーの一つですね。最近ではソーラーチャージャーも販売されていますし、小学生の時にソーラーカーを作った人も多いのでは?
太陽光をそのまま電気にしてしまう技術ですが、日本でも導入量は確実に増えてきています。屋根や壁などに設置することができるので、新たに土地を用意しなくても利用できるのが利点です。
天候に発電量が左右されてしまうので、さらなるエネルギー変換の効率化と、メンテナンスや導入に向けた技術の開発での低コスト化が課題です。
風力発電

風の力でタービンを回し発電するのが風力発電です。
その技術は年々高まってきており、日本でも導入件数が大幅に増えてきています。
電気エネルギーへの変換効率もよく、大規模に発電できれば火力並みの発電コストなので、経済性の確保もできる可能性があるエネルギー源として注目されています。
風力発電はその性質がら土地の確保が必要になるので、環境への影響や土地の調査費用など開発段階での高コストが課題です。
現在は海上での風力発電も計画されています。
バイオマス発電

バイオマス発電とは、動植物などを燃料としたバイオ燃料を使った発電です。バイオマスをガス化したり、直接燃やしたりして発電させます。
燃焼させるとCO2が発生しますが、その成長過程で光合成で二酸化炭素を吸収するので、実質的にCO2を排出しないものとされています。この原理をカーボンニュートラルといいます。
米を収穫した後の稲藁や、林業での間伐ででた廃材、家畜の排せつ物や生ごみなども利用できるため、農山漁村の活性化にもつながります。
燃料となるバイオマスの、収集・運搬・管理がもっぱらの課題です。
水力発電

山に囲まれ、水資源の多い日本では優秀な再生可能エネルギーの一つです。水の流れなどを利用してタービンを回して発電します。
水力発電といえば、大きなダムが必要なイメージが強いですが、近年では中小規模の水力発電施設の建設も盛んです。農業用水や上下水道を利用することもあります。
地熱発電

地熱を利用して発電する方法は、火山の多い日本において古くから注目されているエネルギーの一つです。
地下から高音の蒸気を取り出し、そのエネルギーを利用してタービンを回し発電します。発電し終わった後の蒸気や熱水は、また地下へ送り返されることもありますし、農業用ハウスなど地域の晩棒にも利用できます。
ただ、その性質上、公園や温泉地帯に作ることになるので、地元の方との調整が必要不可欠です。
その他
そのほかには太陽の”熱”をそのまま冷暖房に使うものや、逆に雪をためておいて冷却が必要な時に利用するなど、電気エネルギー以外での再生可能エネルギーの利用もあります。
まだまだ再生可能エネルギーの研究は始まったばかりです。これ以外にも利用可能なエネルギーが見つかることもあるでしょうし、既存のものに関してもさらなる発展があるでしょう。
私たちも、”省エネ”はもちろん”再エネ”も取り入れていきたいですね。
コメント