CO2も資源だ!カーボンリサイクルで大気中CO2を減らす試み

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CO2(二酸化炭素)は地球温暖化の主な要因として、各国で排出量の削減がテーマに日夜研究が進められています。

そんな悪者扱いのCO2ですが、資源として利用できるならどうでしょう?

CO2も資源だ!カーボンリサイクル

2019年2月、日本はカーボンリサイクル室を設置し、同年6月7日にカーボンリサイクル技術のロードマップを取りまとめ各国に共有しました。

カーボンリサイクルとは、CO2を炭素資源ととらえ、それを回収し、様々な炭素化合物としてリサイクルをしていこうという考え方です。

利用方法は、ドライアイスや溶接としての直接使用する方法のほかに、科学的・生物学的に別の物質へ変換して、燃料や化学薬品・ミネラルなどとして使われます。

一部抜粋:https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/carbon_recycling/pdf/concept_ja.pdf

すでに商品・製品化されているカーボンリサイクル技術

”カーボンリサイクル”という概念はすでに世界的に研究されていて様々な技術・製品があります。

例えば、CO2を原料としたメタノールの製造・販売はカーボンリサイクルインターナショナル(アイスランドの企業)で2011年から行われています。

他にも炭酸ガスアーク溶接や、CO2を吸収して硬化するコンクリート”CO2-SUICOM”などが実用化されています。

”コスト”だったものが”利益”に

ダボス会議でのスピーチで、安倍首相は次のように述べています。

 緑の地球、青い海のため投資をするといいますと、かつてはコストと認識されました。今ではこれが、成長の誘因です。炭素をなくすこと、利益を得ることは、クルマの両輪になれる。私ども政策立案者は、そういう状態を現出させる責務を負っている。

https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/carbon_recycling/pdf/concept_ja.pdf

今までCO2を削減することはコストになるので、多くの企業で積極的に向き合うのは難しかったことでしょう。

しかし、CO2が資源として利用されることは、そこから利益が生まれるということです。これにより、さらなるCO2の削減と、経済の活性化が生まれ、よりよい未来を作っていくための道となっていくのです。

■参考リンク■

CO2利用にあたってのボトルネック課題及び研究開発の方向性

CO2を原料とした化学品製造に関する調査

二酸化炭素資源化に関する調査報告

経済産業省資源エネルギー庁

カーボンリサイクルインターナショナル

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