食糧問題は、環境問題とともに、私たち人類が早急に解決しなければならない課題の一つです。世界の人口は増え続けており、2050年までに今までの食糧生産量の倍の量が必要とされています。
ですが、食料を生産するにも土地や資源が必要です。
2019年11月12日に、カリフォルニアにある企業Air Proteinから発表されたこの技術は、その問題を解決できるかもしれません。
二酸化炭素からタンパク質を作る
大本となった研究は、19070年代から80年代のアポロ計画の時に行われていたNASAの研究です。その中のアイディアのいくつかを活用して、CO2などの空気から、肉を作る技術をエアプロテインが開発しました。
エアプロテインのタンパク質は、二酸化炭素からアミノ酸を効率的に生成できる、水素酸化細菌という微生物を利用して作られます。
言うなればヨーグルトやビールのようなもの

その製造工程は、ヨーグルトやビールのように発酵槽で行われます。水素化栄養菌がCO2やなどを消費してアミノ酸を生産できるのです。
なので、食料を作るための土地や水なども牛肉などの従来のタンパク質に比べて、圧倒的に少なくて済みます。
天気や季節、場所に関係なく、わずか数日でできるこのたんぱく質は、食糧問題を解決するための一手となることでしょう。
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