近年報告されているミツバチの減少問題。彼らの行動は私たちの食と大きく結びついています。
ミツバチの環境への影響
国連環境計画事務局長のアヒム・シュタイナー氏によると、世界の食糧の90%を提供する100種の作物のうち、70種以上がミツバチによる受粉であるそうです。
そうした中、世界中で、殺虫剤や農薬に含まれる化学物質や、新しい種類の病原体の出現の影響などでミツバチのコロニーが崩壊していっています。
そして、多くのミツバチ種が食糧として依存している約2万本の顕花植物種が、今後数十年のうちに失われてしまう可能性があります。
世界に広がるミツバチのため街づくり
日本でも、2006年からビルの屋上などを利用して養蜂を行う”ミツバチプロジェクト”が始まっていて、フランスやアメリカ、イギリスなど世界中で同様の動きがみられます。
都市養蜂はまだまだ問題点も多く、トラブルになることもありますが、ミツバチのために植物を育てたりと、ちょっとした活動なども多く行われるようになりました。

あんしん!あんぜん!養蜂キット”B-BOX”
もし、この記事を読んで「自分でも養蜂してみたい」という方がいるなら、イタリアのbeeingという会社から、素人でも簡単に養蜂ができ、ハチミツを取り出すときも安全に作業ができるB-BOXというキットが販売されています。
このキットは1平方mのスペースに収まるので、都会の小スペースでも養蜂が可能です。ミツバチが住む場所とハチミツをためる場所をレバー一つで分断できるので、安全にはちみつを取り出す子ができます。
外から中を観察することもできるので、自由研究にももってこいですね!
もっと本格的に養蜂をしたいとい方には、FLOW HIVEというキットもおすすめです。こちらは日本にも正規代理店があります。
ミツバチを集める方法
ミツバチを集めるのは、分蜂のじきに行います。九州では3月中頃から、東北では5月に入ってからの地域もあるそうです。
巣箱を設置して、ひたすら待つわけですが、蜜蝋というものを塗るとミツバチが入ってくれる確率が高くなります。
他にもコツや方法があるので、詳しく知りたい方のために参考となるサイトのリンクをはっておきますね。
養蜂の注意点
まず、日本でミツバチを飼うには、2012年6月に養蜂振興法が改正されたので、各都道府県への届け出が必要になりました。まずはここを注意してください。
他にも、住宅など密集地で養蜂をすると、ミツバチの糞が近所を汚したり、人や動物をさしてしまうこともあります。
このように、モラルやトラブルなどの問題がありますので、都市部にすんでいる方はなかなか難しいところもあります。
■参考リンク■
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