プラスチックごみ削減の動きは世界中で見られ、日本でもレジ袋有料化にともない、エコバッグを利用する人が増えてきました。
エコバックの利点は、再利用できるという点です。エコバッグを繰り返し利用していくことで、環境への負荷を減らすことができます。では実際何回利用すれば、今までのレジ袋よりも環境への負荷を軽減できるのでしょうか?
今回はデンマークの研究をもとに見ていこうと思います。
環境負荷を計算するためのライフサイクルアセスメント
まず環境負荷の基本的なガイドとして、ライフサイクルアセスメントという手法を取ります。
ライフサイクルアセスメントでは、原材料、製造、輸送、最終的な廃棄など様々な要因を考慮して、温室効果ガスの排出、廃棄物処理、水とエネルギーの消費など環境への影響を計算します。
たとえばスーパーのレジ袋の場合でも、その素材はなんなのか?どうやって作られたのか?どこからどこまで運ばれてきたのか?印刷での環境への影響は?どうやって廃棄されるのか?など様々な要因があります。
これらの情報をすべて抽出して計算された結果が次の通りです。
今までのレジ袋と比べて、これだけ使ったら本当にエコバッグ

ポリピレンバッグ(再利用可能とされてるもの)・・・37回
紙袋・・・43回
コットンバッグ・・・7,100回
これらはあくまで今までレジ袋を使い捨てしてきた場合の数字であって、再利用していたらその回数分乗算されます。スーパーのレジ袋をそのまま日常でのごみ袋にしていたひとは、単純に2倍の計算です。
ついでに言うと、今までゴミ袋をスーパーのレジ袋で代用していた人が、新たにゴミ袋をかうようになった。なんてことになればまったく意味がありません。
なにごとも普段からの行動が大切

レジ袋有料化の最大の意義は、”私たち一人一人がプラスチックごみ削減に意識を向けるようになったこと”だと私は思います。
これを機に、プラスチックごみ以外でも、環境にやさしい選択をしていけるようになればいいですね。
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