最近の農業ではスマート農業などに見るように、近代技術が取り入れられるようになり、生産性の向上や労力の削減が行われてきています。
それに伴い消費電力も上がっており、導入コストだけではなく、ランニングコストの関係上でもスマート農業に切り替えられない方も多くいらっしゃいます。
そこで突破口となるような新たな取り組みが出てきました。
農家に新しい事業の提案
ソーラーシェアリングというものを皆さんはご存じでしょうか?
簡単に言うと、農地で作物を育てながら、その上部にソーラーパネルを設置して農作物を育てながら太陽光発電で電力も一緒に生産しようという試みです。
土地の有効利用をするこの発想は、エネルギーも一緒に確保できるので、スマート農業で必要な電力をまかなったり、あまった電力は販売することもできます。
季節やその年の気候状況に左右されやすい農業にとって、新たな収入源となるスマート農業は近年注目を浴びはじめました。
日陰になるけど農作物は大丈夫なのか?
ひとつ気になるのは、ソーラーパネルを畑の上部に設置することにより日陰ができてしまうけど、農作物に影響はないのかということですね。
実は、植物には「これ以上の光合成はしなくなる」という光飽和点というものがあります。それ以上の太陽光は逆に作物にとってはストレスになるので、適度に日陰を作ってあげたほうが、結果的に作物の出来が良くなることが報告されているのです。
光飽和点まで太陽光の量は作物によって違いがありますが、ソーラーシェアリングを導入する前でも専門家に相談することができますので気になった方はお問合せしてみてください。(リンク本記事最後のソーラーシェアリング協会です)
ソーラーシェアリングの課題
ソーラーシェアリングの課題としては、まだまだ実績が少ないことが挙げられます。
実は、全国の市町村の8割はソーラーシェアリングを認知しています。ですが、まだまだ新しい取り組みですので、ソーラーシェアリングに移行するのに不安が取り除けないのが現状のようです。
また、これはソーラーシェアリングだけでなく太陽光発電事業の全般に言えることですが、近年の台風大の大型化や河川の氾濫など、自然災害への対策もより一層考慮しないといけないでしょう。

ソーラーシェアリングが広まっていけば、全国の市町村の活性化にもつながりますし、農業をやってみようという若者も増え、食糧問題もかいけつできるのかなぁ・・なんて思ってみたりしてます。
では今日はこの辺で。
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