錬金術はあった。CO2がダイヤモンドになる!

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不老長寿を得るための賢者の石は無理そうですが、億万長者になるためのダイヤモンドは空気中から作り出すことが可能だそうです。

現代の錬金術!その技術の開発に成功したと発表がありました。

ダイヤモンドを空気中から作り出したのはグリーンエネルギー会社のEcotricity

空気中からダイヤモンドを生成することに成功したと主張するのは、グリーンエネルギー供給業者Ecotricity(エコトリシティ)の創設者であるDaleVince(デイル・ヴィンス)氏です。

エコトリシティは、イギリスにあるグリーンエネルギー会社で、1995年に開始されました。

風力発電を主とするエコトリシティでは、風力以外にもソーラーエネルギーやバイオガスエネルギーなどでも電力を生産しています。

ダイヤモンドの採掘は環境に大ダメージを与える

皆さんは、ダイヤモンドの採掘が環境に与える影響を考えたことはありますか?

ある研究によると、1カラットのダイヤを生産するには、1,000トンの岩と土、3,890リットルの水、108kgを超える二酸化炭素の排出が伴う可能性があるといわれています。

それに加え、ダイヤモンドの鉱床をめぐっての、血なまぐさい争いもたえません。

人々を魅了してやまないダイヤモンド。皆さんの手元に届くまでに、多くのものが犠牲になってきているのです。

合成ダイヤモンドの技術

実はすでに、人工的にダイヤモンドをつくる、合成ダイヤモンドの技術は確立されています。プロの鑑定士でも、合成か天然ものかの見分けがつかないくらいのもを生成できるそうです。

そのうえ、人工ダイヤモンドは天然物に比べて、硬さ、熱や電気の伝導性、電子の移動度に優れているため様々な工業製品に利用されています。1978年にアメリカが金星へ送った人工衛星の窓にも、人工ダイヤモンドが使われていたそうです。

人工ダイヤモンドを作る方法は、高温高圧合成法、化学気相蒸着法、デトネーションによる爆発合成などすでに様々な技術が確立されています。

空気中からダイヤモンドを作る!エコ!

このように、すでに合成ダイヤモンドの技術はありますが、エコトリシティが目指すのは、「より環境にやさしくダイヤモンドを生成すること」です。

エコトリシティの”スカイダイヤモンド”は、大気から直接回収された二酸化炭素を使用して、風力と太陽光発電を使用し、降雨から集められた水を使用して、地球から採掘されたダイヤモンドと化学的に同一のダイヤモンドを形成します。

その方法では、まず、「ダイヤモンドシード」を密閉チャンバー内に配置するか、「ダイヤモンドミル」を配置します。このチャンバーは80℃に加熱され、炭素が豊富なメタンガスで満たされます。そして、炭素元素は徐々に「種」と結合して、地下で成長するのに何十億年もかかった石と解剖学的に同一のダイヤモンドを作るとのことです。

ヴィンス氏は、二酸化炭素を空気から直接調達することを約束しており、再生可能エネルギーを動力源とする電気分解機を使用して雨水分子を分解することにより、メタンの生成に必要な水素を生成すると語っています。

■参考リンク■

The Guardian

Ecotricity

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